シンと静まり返った地下闘技場。リングの上には2匹の雄獣人が佇んでいる。
ここは、とある街のとあるビルの地下に造られた、雄獣人専用の闘技施設。
中央のリングでは、力自慢の獣人たちが夜な夜な闘いを繰り広げている。
[[次へ->002]]俺はそんな闘技場の一戦士で、体術にはちいっとばかし自信がある。
観客はいない。しかし、会場に設置されたいくつものカメラによって、対戦はネットの裏サイト上にリアルタイムで配信されている。何やら物好きな富豪連中が賭け事として使っているらしいが、そんなことには興味ねえ。
とにかく勝者には莫大な報酬と、敗者を一晩好きにする権利が与えられる。俺の目当てはもっぱらそれらってわけだ。
軽量で動きやすい愛用のショートタイツ姿になってリングの上に立ち、目の前の対戦相手を見る。毛皮の上からでもはっきりとわかる筋肉質な体。年齢は奴の方が少し下ってところだろうか。真っ黒なビキニパンツ姿の奴は、毛皮の上からでもはっきりと分かる筋肉質な体をしている・・・数多くの戦士を屠り去り性の奴隷として食い荒らしてきたと噂には聞いていたが、実物を目にすると改めてその強さがうかがえる。
俺はリングの中央に歩を進めると、奴もこちらへ近づいてくる。
「逃げずによく来たな・・・お前、ここのルールは分かってるよな?」
『当たり前だろ。試合は殺しさえしなけりゃ何でもあり、ギブするか失神した方が負け。んでもって、敗者は一晩性奴隷、だろ?』
俺の方を睨みながら、フンと鼻息を荒くする狼。灰色の毛並みの狼獣人で、ビキニの中心の膨らみからは立派な雄の性器が想像できる。エロいコス着けやがって・・・ありゃ狙ってくれって言ってるようなもんだよな。
「分かってりゃ話は早えぇぜ。ま、性奴隷になるのはお前の方だろうがな。」
『んだとコラ!猫が狼様に勝てるわきゃねえだろうが』
「あ?誰が猫だって?!ふざけたこと抜かしてんじゃねえぞ!」
試合前の罵り合いで互いにヒートアップしていく・・・
『「Fight!!」』
[[次へ->004]]虎【■■■■■■】vs【■■■■■■】狼
両者の掛け声とともに先に手を出したのは俺だった。
虎の俺様に向かって猫とかほざきやがった、それだけは絶対許せねぇ!俺は腕を振りかぶり、怒りを込めて相手に殴りかかる・・・が、突如股間に重い衝撃が走る。
「ぐっ?!・・・ぎゃああああああぁっ!」
俺の大振りな攻撃の隙を突いて、狼が俺の股間に膝蹴りをしてきたのだ。全身を駆け巡る激痛に冷や汗がどっと噴き出し、たまらず股間を押さえて膝から崩れ落ちてしまう。
「テメッ・・・いきなり、卑怯だぞ・・・」
『どうせお前も金的する気だったんだろ?先手必勝だぜ』
そう言うと、狼は膝立ちでうずくまる俺の頭を掴んで、鼻っ面を膝で蹴り上げた!
「グガッ・・・うぅ・・・!」
『さー、試合続行だぜ~!』
[[次へ->005]]虎【■■■■■□】vs【■■■■■■】狼
鼻っ面を蹴り上げられ、マットの上に仰向けに倒れる。
ッテェなこの野郎・・・鼻血出たんじゃねぇかこれ。
『まだオネンネには早いぜ、虎猫さんよぉ・・・』
ヤロ、また俺のことを猫って・・・!
と、悠長に構えているわけにもいかないようで・・・上から振ってきた声に目線を見上げると、目の前に立っていた狼が、ちょうど肘から落ちてくるところだった。
俺はすかさず横に転がることで、エルボードロップを不発に終わらせる。
『グッ・・・ちっ・・・』
肘内は不発に終わったが、狼の舌打ちの声と同時に今度は回し蹴りが飛んでくる。
格闘技歴の長い俺にとっちゃこんな攻撃屁でもねぇ。
俺は蹴りを素早く腕で受け止めると、ちょうど脚が伸び切ってがら空きとなった奴の股間目がけてアッパーを放つ。
『がああああぁぁっ!!・・・金、的っ・・・』
アッパーはビキニの膨らみを深く抉り、狼は数歩下がると股間を押さえてリングの上を跳ねまわっている・・・
ザマァみやがれ!
[[次へ->006]]虎【■■■■■□】vs【■■■■■□】狼
「これでおあいこだな。さ、続けるぜ!」
俺は間髪入れずに体重を乗せたタックルをかます。
『ま、待て・・・グガッ・・・ガァッ!』
股間の痛みで足の踏ん張りが効かなかったのか、体格差はさほどないにも関わらず狼はあっさりと吹っ飛び、コーナーに打ち付けられる。
そのまま俺はコーナーへと駆け出すと、背中を打ち付けて怯んでいる狼の頬目がけて、左!右!と2発のフックをかまし、最後に強烈なアッパーを腹にお見舞いしてやる。
『ぐっ、ガッ・・・がはぁっ・・・!』
フックで口を切ったのか、赤みを帯びた唾液が飛び散り、狼が苦痛の表情を浮かべる。
[[次へ->007]]虎【■■■■■□】vs【■■■■□□】狼
そしてトドメに・・・狼の真っ黒なパンツを思いっきり鷲掴みしてやる。
『ぎっ・・・!や、やめ・・・あぎゃあああぁぁっ!!』
股間を掴まれると狼の顔が青ざめていき、次の瞬間、激しい叫び声が上がる。
俺は手の中の柔らかい膨らみを揉み潰すようにして刺激を与えていく・・・。
断続的に与えられる痛みに、狼の毛皮は冷や汗でぐっしょりと濡れ、目には涙が浮かんでくる。
『ギャァァ・・・も、つぶれ・・・・・ギ、ギブ・・んむ!?!』
もう耐えられないと判断したのか、ギブアップを告げようとする狼・・・俺はその言葉を言わせまいと、すかさず唇を重ねて声を遮ってやる
このぐらいで終わられちゃ物足りねぇもんな。
[[次へ->008]]虎【■■■■■□】vs【■■■□□□】狼
再び開始される股間への攻め。
『ーーーーっっ!!ンンンンーーーッ!』
よっぽどの激痛なのか狼の目尻に溜まっていた涙が流れ出し、手足や頭をジタバタと動かして暴れ始める。
しかし、俺は逃がすまいともう片方の腕を狼の後頭部に回し、ガッチリとホールドして急所攻めを続けていく。
『グゥゥ・・・ン・・ァ・・・』
激痛と酸欠で狼の目が虚ろになっていく。
あと数秒で落ちるな・・・
と、ここで俺は狼の口から頭を離し、同時に急所を握る手も離してやる。
「ぷはっ・・・どうよ、俺のキスの味は?最高だっただろ?」
狼の顎に自身の手を添え、目線を合わせるようにして尋ねてみる。
『ハッ、ハッ、ハッ・・・テメェ、絶対ゆるさねぇ・・・ぶっ殺してやる・・・』
狼は俺の手を振り払うと、毛皮で口元を拭いながら怒りに満ちた目で睨みつけてくる。
そうでなくっちゃな、まだまだ楽しめそうだぜ。
俺は狼から距離を取ると、再び拳を構えた。
ヨロヨロと立ち上がって拳を構える狼。
血走った眼で俺のことを睨みつけると、まっすぐこちらへ走ってくる。
まだ走る力が残っていやがったか・・・返り討ちにしてやるぜ・・・
[[次へ->009]]虎【■■■■■□】vs【■■□□□□】狼
・・・・・・っ?!?
「うぐっ!!」
突然、狼が視界から消えたかと思った次の瞬間、顎に衝撃が走る。
どうやら狼は、素早く屈んでから頭突きをかましてきたようだ。
先ほどの攻防ですっかり油断していたため、俺は狼の意外なスピードに反応することができず、そのせいでクリーンヒットを許してしまった。
脳みそが揺さ振られたことにより、意識が朦朧とする。やべ・・・
『・・・油断大敵だぜ』
狼はフラフラと倒れそうになる俺の肩を掴んでくる。そして、次の瞬間・・・
「ぅっ!うぎゃああああぁぁっ!!」
狼が勢いをつけて股間に膝を打ち込んできた。
四つんばいになって転げ回りたくなるような激痛に襲われるが、肩を掴まれているためそれは叶わない。
2人の攻守が逆転した瞬間だった。
[[次へ->010]]虎【■■■■□□】vs【■■□□□□】狼
『オイ、一発食らったぐらいで倒れるんじゃねえぞ!オイラの痛みはこんなもんじゃなかったんだからな!』
更に狼は、俺の両脇に腕を差し込むとがっちりとホールドし、俺の体を力いっぱい持ち上げてくる。
フッと体が浮くのを感じたが、それも束の間。狼が予め突き立てておいた膝の上に勢いよく落とされる。
プロレス技で言うところのマンハッタンドロップだ。
「あああああああぁっ!タマ・・・が・・・」
狼の膝の上に体を落とされ、自分の体重に加速度が加わった衝撃が股間にかかる。
幸い、俺のタイツと狼の毛皮がクッションになっているため潰れることはなかったが、俺がしばらく動けなくなるほどの激痛を与えるには十分な威力だった。
『ア?玉がなんだって?聞こえねぇよ!』
さらに追撃を加えるべく、狼は俺の後頭部を掴むと、コーナーまでズルズルと引きずっていく。
そして、コーナーに辿り着いた狼はそのまま、俺の顔面は思いっきりコーナーに打ち付けた。
「ぐっ、ウガアァッ・・・!」
強く打ちつけられたことによって鼻からは出血が始まり、俺の橙色の毛皮は赤く染まっていく。
それからしばらくは、狼の一方的な攻めが続いた。
急所への痛みでまともに動けない俺に対して、殴り、蹴り、関節技、投げ技・・・ありとあらゆる方法で甚振ってくる。
俺の全身は血と青痣でボロボロになり、満身創痍の状態だ。
[[次へ->012]]虎【■■■□□□】vs【■■□□□□】狼
一通りボコしたことで満足したのか、狼は俺をリングの外を向かせるようにしてリングロープに押し付けると、髪を掴んで強引に上を向かせる。目線の先にはキラリと光るレンズ。
あれは・・・監視カメラか。
『オイ、聞こえてんだろ?今からこの猫を公開処刑するぜ!たっぷりサービスしてやるから報酬は弾んでくれよ~』
恐らくこの試合を見ている連中に話しかけているのだろう。
向こうから何かアナウンスされることはないが、こちらの音はしっかりと届いているはずだ。
『さっきはよくもあんな真似してくれたな・・・絶対許さねぇ・・・雌にしてやる!!』
狼は俺をロープに押し付けたまま、後ろから股間に手を回すと、その手に一気に力を込める。
「ぎゃあああああ!!ウガアアアアァァッ!!」
つ、潰れる・・・これは本気で潰しに来ている力・・・だ・・・
相手のモノを潰しちゃいけないなんてルールはないが、マジでやるか普通・・・
俺だって多少は手加減してやったのに・・・あガガガガ!
『ギブアップなんて叫んだって離さねぇからな!失神するか潰れるまで続けてやる!!』
なおも握りしめられる俺の玉。激しく圧迫され、内部の組織は破裂寸前までひしゃげて、俺の意識は今にも飛びそうになる・・・。
[[次へ->013]]虎【■■□□□□】vs【■■□□□□】狼
と、そこで、自身の体に異変が起き始める。
睾丸に急激に刺激を与えられたためか、俺の竿はみるみるうちに勃ち上がり、タイツの生地を思いっきり押し返していた。
自身の手に当たる硬い感触から狼は勃起に気付き、
『オイ、これは何なんだよ?金玉潰されそうになってるってのに感じてんのか?!』
ロープを掴んでいた狼の手が、俺の肉棒を強く掴み上げる。
「ぐぅっ・・・そ、そんなこと・・・」
必死に否定するが、金玉を握られ、おまけにタイツ越しに扱かれてしまえば竿はビクビクと脈動を始め・・・
『ヘッ、おもしれぇ・・・このままリングの上でぶっ放しちまえよ!!』
竿を激しく扱きながら、トドメに俺の首筋へ牙を立てる!
その痛みが引き金となったかは分からないが、とうとう限界を迎えてしまい、
「あがあぁっ、も、ダメだ・・・イ、イクッ、ウガアアアアア!!」
俺は雄叫びをあげて、リングの外に向かって盛大に精液をぶっ放してしまった。
『へへっ、これでテメェの体力は尽きたな・・・もう抵抗する気力も残ってねぇだろ?』
射精したことによりぐったりとした俺は、マットの上に仰向けに倒れる。
長時間続いた急所への痛みと射精後の疲労感で、俺は目の前に立つ狼のことを呆然と眺めることしかできなかった・・・
[[次へ->014]]虎【■□□□□□】vs【■■□□□□】狼
『お遊びはここまでだ・・・テメェの雄、ここで終わらせてやるよ』
リングの上にぐったりと倒れた俺を悠然と見下ろす狼は、そっと俺の股間の上に足をのせる。
そして、少しずつその足に体重をかけていき・・・
「う、やめろ・・・ぐううぅぅっ」
狼の足が俺の竿と玉の両方を押し潰していく。
俺はその痛みから逃れようと、狼の足をつかんで剥がそうとするが思うように力が入ってくれない。
このままじゃ、マジで去勢されちまう・・・!
生命の危機に死に物狂いになった俺は、藁にも縋る思いで臀部に力を込め、猫科獣人特有の長い尻尾をムチのようにしならせて振り上げると、運よく奴の股間の膨らみに当たった。
『ギャンッ!』
スパンッという乾いた音とともに狼から鳴き声が上がり、股間にかかる力がわずかに緩む。
俺はその隙を逃さず上半身を起こすと、これが最後の逆転のチャンスだとばかりに狼の股間を鷲掴みにし、思いきり力を込める。
『グアアァァァッ!』
股間を打たれ、掴まれたことで狼はバランスを崩し、2人でリングの上を転がりまわる。
ゴロゴロと転がりながら殴られ、蹴られ続けるが、手の中にあるコレだけは絶対に離さない。
[[次へ->016]]虎【■□□□□□】vs【■□□□□□】狼
『ぎいぃっ!はなせっ、このクソ猫が・・・!離さないんだったら・・・!』
「グゥッ?!」
狼も俺の急所を握ってくる。これで、互いが互いの急所を掴み合う形になった。
ヤツより先に潰してやる・・・!
『グハッ、グアアアアア!』
両者一歩も譲らない握り合い。玉の限界がだんだんと近づいてくる。
すると、最後に子種を残そうと獣人としての生存本能が働いたのか、2人の股間は急激に勃ち上がってくる。
竿はタイツの上からはみ出て、先走りに塗れてテカテカと光る亀頭が露わになる。
「ぐっ・・・この状況で勃起させてなるなんて・・・随分と余裕じゃねぇか・・・!」
『ギィィッ・・・テメェだって・・・先走りダラダラ流しやがって・・・ホントはヤられたくて堪らなかったんじゃねえの?』
そして・・・
[[次へ->017]]「ギャアアアアアァァッッ!」
『ウガアアアアアアアァァッ!!』
とうとう限界を迎えた2人は同時に叫び声を上げると、睾丸内に溜まった精液を全て吐き出し、2人の体を真っ白に染め上げた。
ドクドク、ビクビクと竿を脈打たせながら十数秒間かけての長い射精を終えると、そのまま両者ともに力尽きて倒れ、リングの上で気絶してしまった・・・
虎【□□□□□□】vs【□□□□□□】狼
【虎VS狼 両者失神KOにより引き分け】
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